「話は盛らない。ありのままをお伝えしたい」~東京電機大学中学校開催の学校説明会“在校生保護者と受験生保護者のZoomミーティング”についてお聞きしました~

東京電機大学中学校さんは2021年6月26日、在校生の保護者になんでも質問することができる学校説明会「保護者とのzoomミーティング」を開催しました。

質問は当日その場で受け付け、在校生保護者がフランクに答えるこの会を開催し続けておられること自体が、東京電機大学中学校・高等学校さんの「らしさ」を表しているのでは?――そう考えた私・ママサポチワワは、広報担当の阿部先生にお話をうかがってきました。

在校生保護者への質問会を7~8年前から開催

――「保護者とのzoomミーティング」は今回初めて実施されたのですか?

阿部先生:
いえ、7~8年前から対面形式で続けてきたものです。昨年はコロナ禍で実施できなかったので、今年はZoom形式で開催することにしました。

――どのような方が質問に答えてくださったのですか?

阿部先生:
中学1年生~3年生の在校生保護者の方です。今回は10名が参加してくださり、なかには、ご自身が受験生の保護者だった時にこの会に参加したという方もおられました。

――それは心強いですね。受験生の保護者の方からは、どのような質問がありましたか?

阿部先生:
それはもう、色々(笑)。「進学を決めた理由は?」「入学して一番満足していることは?」「食堂や購買は中1から使えるか?」「おとなしい子に居場所はあるか?」「通塾は?」「高校への進学は?」「高校入学生が入ると雰囲気は変わるか」「大学受験に向けての対策は」――こんな感じで率直な質問をたくさんいただきました。

――率直ですね(笑)。質問は事前にいただいていたのですか?それともその場で?

阿部先生:
その場で。在校生の保護者には「好きにお答えください」と申し上げていましたので、リアルタイムで忌憚なくお答えくださっていましたよ。

話は盛らず、ありのままをお伝えしたい

――どんな回答がされるかわからない状況は、学校にとっては不安ではないかとも思うのですが…。

阿部先生:
私たちは――ここが本校らしいところのひとつだと思うのですが――ありのままを見てもらったほうが良いだろうと考えているんです。たとえば、本校が受験生のご家庭にお配りしているスクールデータブックで「進路指導」の項目をご覧いただくとわかるのですが、本校では、すべての学校について、受験者数・合格数・進学数をそのままお見せしています。

――本当ですね!この形で開示されているケースはなかなかないと思います。

阿部先生:
数字の出し方もそうですし、教員も「うちはこんなにすごいんですよ」とか「こんなことをやっているんですよ」という話はしないんです。

――いわゆる「盛った」話はしない。

阿部先生:
そうですね、ありのままをお話します。学校の雰囲気がそうなので、職員会議の時もみんな、意見をバンバン出しますし。

――なるほど。だからこそ在校生の保護者の方にも「好きにお答えください」と。

阿部先生:
はい。仮に(広報的に)あまり良くないことを言われてしまったとしても、それが実態なので(とりつくろってもしかたがない)。少なくとも、私たち教員が保護者の皆さんと一緒に考えながらより良い方向に進んでいきたいと思っていることだけは間違いありませんので、受験生の保護者の方々にはそこを感じ取っていただければ良いのかなと思っております。

キラキラではない学校だそうです(笑)

――当日の質疑応答で印象に残った内容はありますか?

阿部先生:
ある在校生の保護者の方が「STEAM教育とか、世界に羽ばたく人材とかグローバルリーダーとか…うちはそういうキラキラな学校ではないので、そういうのを期待される方には合わないでしょうね…」とおっしゃったのは面白かったですね。まあその通りなのですが(笑)。

――キラキラではない(笑)。

阿部先生:
「それよりはもうちょっと地に足をつけて、自分は何に興味があるのか、どうしたいのかを考え、納得しながらやっていく学校ですよ」とおっしゃってくださいました。

進学実績についても質問があったのですが、そこでも「うちの学校は、基本的に子供たちが自分で好きなこと・将来的にやっていきたいことを見つけることを大切にしている」というご回答がありましたね。「だから大学の合格実績も年によって結構違う。『すごいね!』という学年もあれば『あれ?』という学年もある」と(苦笑)。

――スクールデータブック、そういう目でもう一度見てみようと思います。生徒さんご本人の考えを大切にしておられるのですね。

阿部先生:
そうですね。本校は中学3年生から「応用力養成クラス」と「基礎力充実クラス」に分かれるのですが、応用クラスに入れる成績の生徒にも全員に必ず本人の意向を確かめるようにしています。だから…なのでしょうか、在校生保護者の方の中に「家庭での話しあいも必要ですが、進路指導部もあるし、友達や先生と話して考えながら…というスタイルなので、大学受験まで親御さん主導で…というと、うちの学校は合わないのではないでしょうか」とおっしゃった方がおられました。

――在校生保護者さんがおっしゃった内容で、嬉しかったことはありますか。

阿部先生:
コロナ禍の中、本校でも行事が中止になったり、理科実験が思うようにできなかったりしています。そんな中でもいろいろと代替手段を考えてやってきたのですが、それを在校生保護者の方が「できないことはできないなりに、なんとか工夫して生徒が少しでもできるようにと先生たちが知恵を絞ってやってくれていますよ」とおっしゃってくださったのは嬉しかったですね。

「こんなこともやっていますよ」なんて僕たち教員の口からはしゃらくさくて言えないのですが、保護者の方におっしゃっていただくと、ああ、そう思ってくださっているんだなぁと感慨深かったり。この催しには、そういった良さもありますね。

失礼かもなんて思わず、どんどん質問してください

――貴重なお話を聞ける機会だったということがよくわかりました。9月以降もこうした催しはあるのでしょうか?

阿部先生:
在校生の保護者さんとお話していただける機会は、すみません、毎年この1回だけなのですが、来校型説明会には個別質問のコーナーがありますし、文化祭も現在のところ、受験学年のみの予約制で受付予定ですが、PTAの方が入試質問の応対をしてくださるようです。夏休みは一斉休暇中を除いてほぼ毎日個別見学を受け付けますので、引率する教員に色々聞いていただくのもよいと思います。

――先生に色々お聞きしては申し訳ないかな、と思ってしまうのですが…

阿部先生:
いえいえ、失礼かも…なんて思わないでどんどん質問してください。
本校の教員たちもいつもそう言っていますよ。

――広報の先生以外の方も個別見学を引率されるのですか?

阿部先生:
はい。本校では、外部相談会にも色々な先生方に行ってもらっています。

――ということは、いろいろな外部相談会に行くと、その都度違う先生にお会いできるかもしれないんですね。

阿部先生:
そうですね!色々足を運んでいただくと、教員の雰囲気がよくわかると思います。

――最近は説明会や見学会の予約がなかなかとれないとお悩みの方も多いのですが…

阿部先生:
9月以降の説明会は基本的に来校型になりますが、申し込み状況を見てあまりにも早期に定員が埋まってしまうようであれば臨時の会を追加するなど、柔軟に対応していきたいと思います。9月以降も組めるときには個別見学を組んでいくつもりです。できるだけたくさんの方に来校いただける機会を作りたいと思っておりますので、ぜひいらしてください。

――とても心強いです!本日はありがとうございました。

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