柳澤幸雄学園長のお話ダイジェスト ~ 北鎌倉女子学園中学校高等学校 ~

コロナ禍の影響を受けた過去2年間とは異なり、学校訪問の機会が一気に増えている2022年。でも予約が取りづらく、なかなか学校訪問に参加できない・・・そんなお悩みをお持ちの方のご参考にしていただければと学校さんの調査や取材を始めました。

当サイトの管理人・ママサポチワワが個人的に素敵だなと思っている学校さんについて、校風や教育の特色が感じられた内容を中心にお伝えしていければと思います。

第2回目となる今回は、北鎌倉女子学園中学校高等学校(神奈川県鎌倉市)さんの記事です。

北鎌倉女子学園中学校さんでは今年度(2023年度入試用)、学校説明会を「シリーズもの」とし、柳澤幸雄学園長(※)が毎回、違うテーマでお話をしてくださっているようです。その内容は学園公式YouTubeで公開されていますが、全部視聴する時間がない!概要だけでも知りたい!!という方のために、学校の許可を得て、主要部分の書き起こしをいたしました。

学校説明会訪問前のおさらいとして、学園の教育内容を知るきっかけとして、どうぞご活用ください。

更新情報:2022年12月10日に開催された説明会の内容を追加しました。(2022.12.19更新)

※柳澤幸雄学園長は、2020年3月まで開成中学校高等学校の校長を務めた方で、東京大学名誉教授でもいらっしゃいます。学園長就任のお知らせ記事はこちらよりご覧ください(学校公式サイトへ接続します)。

学校紹介ページはこちら↓↓

第1回学校説明会より

2022年3月19日に開催された「学校説明会①」での柳澤学園長のお話の一部(16分16秒~25分40秒)を書き起こしました。

お子さんがどのようであれば親として安心できるか

現在の日本は、もはや「ジャパン・アズ・ナンバーワン」――これはハーバード大学のエズラ・ヴォ―ゲル教授が当時書いた本ですが――ではない。「世界一の国」と言われていた時代ではないんです。(そうした中で)子供たちが、そして日本が輝く夜明けを迎えるためにはいったい何が必要か。そこを考えていく必要があるわけです。

30年後の仕事と社会(がどうなっているか)。先ほども申しましたように、未来は常に未知ですから、これはわかりません。わからないけれども、そのまま放っておいていいわけではない。では、どうすればよいのか。

(それは)未知の世界で生き抜ける力を養う。そういう力をお子さんに授ける。そのための教育はどういうものが必要なのか、それを考えて、そしてそれに対して最も望ましい選択をしていくことが大事です。

では、子どもが社会人の年齢になったときに(ついて)こういうことを考えましょう。

- お子さんは、自立していますか?
- お子さんは、自分らしい生き方をしていますか?
- お子さんは、安定した収入が得られる技量を持っていますか?

これらを「そうだ」「YES」と答えられれば、親としては非常に安心ですね。

では、そういう答えをするためには何が必要か。お子さんが親御さんの年齢になった時に、いったいどういう技量を身に付けていば、この質問にYESと答えることができるのか。そして、北鎌倉女子学園では、いったいどういう教育を行うことによってその技量を生徒たちにつけようとしているのか。それをご紹介したいと思います。

なぜキタカマは伝統と革新」を掲げているのか

北鎌倉女子学園の教育は「伝統と革新」。最も新しいICT・コンピュータ技術あるいは英語といったものに力を入れた教育とともに、伝統というものを非常に大事にしています。

なぜ伝統を大事にするかというと。人の本質、つまり人の成長経過や成長速度は昔も今も変わらないためです。どんなに社会が進歩しても、生まれてきた赤ん坊が「初めまして、よろしくお願いします」と言って生まれてくるわけではありません。

赤ん坊は、今も昔も生まれる時はオギャーッです。そのオギャーッというところから小学生になり、高学年になってこれから中学に進んでいく。その成長速度をきちんと見ながら教育することが大切です。これが「伝統」です。

一方で革新。人を取り巻く環境、つまり技術や考え方は非常な速度で変化しています。今は我々、誰もがスマホを持っています。小学生のお子さんでも多分持っているでしょう。ですが、皆さんのお父さんやお母さんが小学生の頃、あるいは中学生になりたての頃、どういうものを持っていたかというと、たぶん「ポケベル」です(中略)。そういうような時代(だったのに対し、現代はスマホなので)それだけ大きく変化している。だから、これにもちゃんと対応していかなければいけない。電話機の歴史を眺めれば、技術革新が非常な速度で(進んでいることは一目瞭然です)。

そこで、伝統と革新。
たとえば、伝統。どんなに時代が変わっても、変わらないもの。それは人との接触の仕方――たとえば、礼法。(本校では)高校1年生にこういった畳の部屋で、きちんとしたお辞儀の仕方といったものを教えます。

それとともに、(「革新」として)コンピュータを駆使したアクティブラーニング(を実施しています)。学校で支給しているiPadを使って、活発な議論をする。このように(伝統と革新の)両方を満足させる、そういう教育を行っています。

繭から絹糸を手繰るように

そして最も大事なのは、「繭(まゆ)から絹糸を手繰る(たぐる)ように」(ということ。つまり)「型にはめる教育」ではないということです。「型にはめる教育」というのは何かというと、

- 良妻賢母
- トップ大学への合格
- 力強いリーダーシップを育む

といった「うちの学校の教育方針はそういう方針です」「生徒はみんなこういう方針のもとで力強く育っていっています」(などの方針です)。一見たくましいように感じますが、実をいうとこれは、大人の理想像に合う”ロボット”を作っている(ようなものです)。こういう理想像に合う子どもを作りましょうと、大人が最初に決めちゃっているんです。それはロボットですよね。これは、私は教育ではないと思っています。

そうではなくて、教育の本質というのは、生徒一人ひとりの素質を引き出す(ことです)。みんな顔つきも違い、好みも違います。そういう素質を――これは生徒一人ひとりを繭に例えているわけですが――繭の特性に合わせて、繭から糸を手繰っていくわけですけども、その手繰り方も、早く手繰った方が良い場合もあり、遅い方が良い場合もある、それに合わせてやっていきましょう。そして、そういう計画教育を行った結果、自分に合った進路を選択し、そして先ほどの質問=「お子さんは自分の人生に満足していますか?」――自分の進路にあった、自分らしい生き方ができる、そういう選択が出来るような教育を行うということをやっています。

生徒に根ざし選択できる。ただし必要なことは全員が身に付ける

そこで、そういう意味で、生糸ならぬ「先進的取り組み」をやっています。先ほど、(本校では)普通コースから先進コースへと名前を変えたとお話ししましたが、それは我々の覚悟の表れなんです。つまり、これからお子さんたち誰もが必要とする武器として、英語とコンピュータ、それらを十分に使いこなせるような教育を行います。それの表れがこの「先進」という名前なのです。

そしてその行き着く先は、お子さんがちょうど皆さんの親御さんの年齢になったときに満足できる、そういう生き方をするため、北鎌倉女子学園を卒業するときには全員が英語とICTを使いこなせる。そういう教育をしようとしています。普通コースから、そのために(先進コースへと)名前を変えました。これは我々の覚悟です。

高校には音楽科と普通科があり、普通科には先進コースと特進コースという名前をつけました。特進とは何かというと、これは「競争して自分の次の場所を勝ち取る」「一般入試で試験をやって勝ち取っていく」そういうところにチャレンジしていく。特進コースは競争にチャレンジするコース(です)。なぜチャレンジすることが必要なのか、それはまたこの次ぐらいにお話しします。

このように、生徒に根ざし、その素質と希望に基づいて選択できる。ですが、最もベースとして必要なことは必ず全員に身に付けてもらう。そういう教育を行っているのが北鎌倉女子学園であるとご理解いただけると非常にありがたく思います。

最後に。中等教育(中学・高校)、そして高等教育(大学・短大・専門学校)、これらはお子さんの人生にとって「途中経過」です。親子で楽しい時間を過ごすために、大人同士の楽しい時間を過ごすために、今、何をしなければならないか。お子さんが大人になって、そしてお互いに大人として楽しい時間を過ごす。これは生きている上での大きな喜びです。そういう時間を過ごすためには今、何をしなければならないのか。非常に身近な大学受験を考える、それだけでは不十分です。あくまでもそこは途中経過です。これから10年後、あるいは20年後のお子さんを目指して選択をしていく。それが一番大事なことではないかと思っております。


第2回学校説明会より

2022年4月16日に開催された「学校説明会②」での柳澤学園長のお話の一部(14分11秒~24分26秒)を書き起こしました。第2回では、第1回でお話のあった情報教育の内容をより具体的にお話されていました。

未来を創るキタカマの情報教育とは

では、(本校の)情報教育はいったいどういう内容なのか。少し全体を俯瞰したものを、考えていきましょう。

情報教育で未来を創る。中学時代は「先進的な学びの時間」という(中1では)2時間連続の授業を利用して(情報教育を行って)います。「教えられる学び」から「自ら学ぶチャレンジ」へ。自ら学ぶ、自ら、自分の必要とする知識や情報を取りに行くということに慣れていきます。

そして高校では――共通試験にも「情報」が出る時代になりましたから、それをきちんと見分けながら――未来を創る力をつける。各教科科目や学校行事と連携した教科横断的な試みにチャレンジする。

実際の授業の例として。情報、コンピュータといえば「アルゴリズム」という言葉をよく聞きますが、アルゴリズムとはいったいなんでしょう?アルゴリズムを私は「段取り」と訳します。たとえば料理を考えるときには色々な段取りがありますね。味付けも、さ・し・す・せ・そも段取りです。そういう順番をきちんと決めてコンピュータがわかるような言葉で伝えてあげる、それがアルゴリズムです。

何か作業をやるときにはその段取りをきちんと作ることが大事です。プログラミングの手順は段取りですから――非常に遠い世界、機械だけの話だったら理解しづらいしよくわからないので――「我が家の自慢料理を紹介するプレゼンテーション」(とします)。自慢料理をどう作るかはまさに段取りですからね。そして、家庭科とコラボして授業で一緒にやったわけです。料理の手順を通してアルゴリズムを学ぶ「我が家の自慢料理」。「情報」という難しそうなものでも、自分の生活の中で非常に身近なものごとと関連している、そう言うことができるわけです。

(ビデオを視聴しながら)次は、「Pepperくんとおしゃべり」(の授業です)。Pepperくんに何を話させるか決めているところです。予定どおりに言葉が出たのかはわかりませんが、(生徒が)笑い転げているところを見ると、何かどこかで間違ったのかもしれません。こうやって実際に体験してみると、ワクワクする気分になることがあります。ですから、こうやって実際に体験できて、とっつきづらいかもしれないと思うようなプログラミングというものにつなげていく。これがキタカマが行っている情報教育の1つの例です。

6年間の情報教育をまとめてみますと、

①ワクワクとチャレンジ
ワクワクする(ことを大切にしています)。ワクワクしないと、「嫌だなぁ」「なんだかよくわからないなぁ」で終わってしまったらつまらない。料理を作るその段取りが実はアルゴリズムだとか、あるいは、Pepperくんと話をしたりだとか。そういう中で…

②脳動的に学ぶ
「脳動的」――アクティブラーニングを能動的学習といいますけども、私は「のう」は能力の能ではなく「脳」の方が良いだろうと思っています――つまり、アクティブラーニングで脳が動く。自分が発言・発信しなきゃいけないとなると脳が動く、そういうことを学ぶ。

③探究の種を蒔く
④知るための方法を身につける

そして、特にこれは重要です。コンピュータではいろいろなやり方があってよくわからないものがたくさんあります。そういうときにどうやったら解決するのか、知るための方法を身に付ける。これは「自分から学習する」ために非常に重要です。

そこで、中学では一体どんなことをするか。

  • さまざまな表現活動の展開
  • ドローン … 自分でプログラミングをしてドローンを飛ばしています。
  • データサイエンス教育 … グラフ化をして色々な判断ができるように。
  • プロジェクト型の学び … 脳動学習の1つの事例。お互いに意見を言い合ってその中から自分の意見をまとめていきます。

高校に行くと、

  • 自信を持つ … 情報通信技術を、たぶんお父さんお母さんよりもはるかに使えます。先生よりも進んでいる生徒はたくさんいます。そういうように自信を持つ。自律的に行動し、協力・協働・強調する。 
  • 社会に貢献する … より良い人間関係を形成する。また、たとえば今コロナの発生件数から見てどういう状況なのか?そういうデータを読み解く力(をつけます)。

そして最終的には、

  • 創造性を発揮して多様な表現でチャレンジします。そしてもちろん、大学入試に情報の分野が出題されますので、それの準備も怠らない。

といったことが、キタカマの情報教育です。

プロのICT支援員が週2日常駐し生徒を支える

そして、ここは私が(本日)ぜひとも強調したいところです。
自発的行動ができるような、そういう仕掛けを作っています。

キタカマには「ICT支援員」――プロ中のプロです――が、週に2日学校に常駐しています。ですから、何かわからないことがあったときには、それを気楽に聞きに行ける。つまり、世の中で何かが自分の知識にとって必要だと思った時に、どこへ訪ねていって誰に聞いたらいいのか。自分がわからないまま、一言も言葉を発することがなければ、わかっているのかわかっていないのか、周りからわかりません。でも自分で、わからないことは「これがわからないんです、教えてください」と自分からチャレンジしていく(ことが大切)。

教員室の廊下もそうですが、(キタカマでは、生徒が)自分から話しかけやすいような雰囲気を作っています。そういう仕掛けを作っているのが、このキタカマです。(ICT支援員は、ICT機器の)トラブル以外にも「こういう表を作りたい」「便利な使い方を知りたい」「こういう作業に時間がかかっている」「紙の文字をデジタルデータにしたい」などの、使い方レクチャーもお任せください(というものになっています)。

ですから「こういうことをやりたいな」と聞きに行った時に、色々な情報が得られる。そういうトレーニング。わからないことを自分から聞きに行く、そういったトレーニングがおのずとできるように、そういう仕掛けも情報教育の中で体験してもらいたいと思っています。

知るための方法を身に付ける

以上をまとめますと、「知るための方法を身に付ける」。
自分がいろいろなことをやろうとして、知るための方法を身に付けていく。そのためには、Pepperくんと笑い転げたように「ワクワクする」。そして情報源に自発的にアクセスして、知識を得る喜びを通して生きる自信をつける。これが情報教育で目指している、情報教育を通して生徒たちに身に付けて欲しいと考えている内容です。


第3回学校説明会より

2022年5月7日に開催された「学校説明会③」での柳澤学園長のお話の一部(3分26秒~16分16秒)を書き起こしました。第3回のテーマは「得意と苦手」でした。

学校の役割とは。そしてそこに潜む二律背反とは

そこで今日は「得意と苦手」(についてお話します)。

得意科目――皆さんの中にも「私はこれが得意」というものがあると思います。先ほど(本校の)英語の授業の紹介がありましたけれども、非常に充実したカリキュラム内容になっています。

だけど得意な人は「学校の進度が遅い」と思いませんか?もっと私は英語を(伸ばしたい)。やっていて楽しいし、得意だからもっと先に行きたい。何らかの方法で先に進みたいということを感じることがあると思います。あるいは(反対に)苦手科目では、「どうも今の授業よくわからなかった。つまずいたところに一回戻って、そこからやり直してみたい」こんな思いを抱いたこともあるかと思います。

これらを解決するのは、非常に難しい問題です。そこで思うのは「一人ひとりの個別メニューがあればいいなぁ」(ということ)。これが、教育界、教育を担っている人間はずっと感じていることです。

そこでちょっと原点に戻って、学校の役割を考えてみましょう。
(役割の)ひとつは、知識を授けることです。みんなにいろいろなことを知ってもらいたい。(しかし)知識を育てる「知育」だけなら、リモートでも知識の伝達はできます。実際、コロナの中で学校に通なかった・集まれなかった時に、少なくとも知識だけは伝えようとする努力をしてまいりました。

しかしながら、普通の状態でなぜ生徒たちは学校に通うのだろうか。これは世界、どこでもそうです。基本的な教育は学校に通う。それはなぜかというと…「社会性の育成」。つまり人間は集団で生きているわけですから、人の集団の中で心地よく交わる方法を身に付ける、自分にとって心地よく、また、仲間が受け入れてくれる、そういった人との接触の仕方を身に付けることが学校の役割としてあるわけです。

(つまり)知識と社会性の育成が学校の役割なのです。

知識の育成には人数が少ない方が良いですよね。得意な科目は自分のペースで、少し早めに進む。そして苦手な科目は自分のペースに合わせて少しゆっくり進める。なるべく人数が少なければ、一人ひとりが得意・不得意に合わせて進むことができると思います。

しかしながら社会性の育成には、それなりに大きな生徒集団が必要です。少なくとも20人ぐらい。あるいは30人、40人。私がいた開成高校は1クラスが50人です(中略)。世の中にはもっともっと1クラスの人数が多い学校もありまして、関西にあります灘高校(55名)。今おそらく多くの人が30名クラスぐらいで勉強しているので、55名集まっていると非常に壮観です。ちなみに私は団塊の世代ですから、小学校は1クラス65名おりました。そういうような時代もあったわけです。

さて、知育に関しては少人数が望ましい。しかし社会性の育成には多人数が望ましい。この二律背反をどうやって解いていくのか。これは長い間教育に携わってきた人間にとっては解くことが非常に難しい課題でした。

ICTが二律背反を解くカギとなる

この二律背反問題を解くカギはICTです。ICTが一人ひとりに寄り添った教育を可能にしています。

自分の得意度や苦手度に合った進度で知識を学べる環境で、自主性を育む。北鎌倉女子学園の卒業生が身に付けてほしい技量、つまり、北鎌倉女子学園で学んで、そして社会人になって、その時の自分を振り返ったときに「自分にはこういうものがある」「今、自分が自分らしく、そして豊かに生きていられるんだこの土台は北鎌倉女子学園で作られたんだ」とぜひとも思ってもらいたいと私は思っています。

ではいったいそれは何か。三本柱です。

  1. コンピュータを存分に使える技術。コンピュータは非常に有効です。これからお嬢さん方が社会人になった時にコンピューターがなくなるということはありません。もっともっと生活のすべての中でコンピュータがいろいろな影響を担ってくる。それを使いこなせる技術が必要です。
  2. 英語を不自由なく使える技術。国際化が進みます。国際化が進んで、共通の言語としての英語の役割がもっともっと強くなるでしょう。ですから、英語を不自由なく使える技術。これをみんなに身に付けてもらいたい。
  3. 自主的に自分に適した職業分野に参入できる専門知識。これは、一人ひとり違います。好きなこと・得意なことが違いますから。ですから自分に合った職業に進み、そしてそこで生き抜くために必要な専門知識を身に付けてほしい。これがキタカマの「三本柱」としてぜひともすべての生徒がつかみとって欲しいと私が思っているものです。

英語×ICTの事例

  1. 英語を日常的に使える環境
  2. ICT教材による個別最適
  3. 学習意欲を高める英語イベント
  4. 人生観を刺激する国際交流企画

①英語を日常的に使える環境
これはもう、English Roomですね(中略)。新しいことを身に付けるときに、入り口のハードルが高いと、行く前になんとなく嫌になっちゃいます。英語を始めて勉強するというような場合でも、「英語じゃないよ、ちょっとゲームをやりに行こうよ」あるいは「歌を歌いに行こうよ」というような形で(中略)、気楽にEnglish Roomに行ってネイティブと英語で話をする。別に文法を習うわけでもない。ただ英語として楽しんで。そういうことができるようになっています。

②ICT教材による個別最適
英語のICT教材。これは個別最適化された学習が可能となります。ICTの教材には、大きく分けて2種類あります。1つは市販のe-learning。すらら、スタディサプリ、English 4skillsといったものをネットからダウンロードして使うことも可能です。それと同時にキタカマでは、英語科の教員が総力をあげてロイロノート、Quizlet(※そのほか、スライドにはGoogle Workplace, Kahoot, Pear Deckの文字あり)などのアプリを準備しています。自分が好きなタイミングで好きな速度で学ぶことができます。(中略)English 4skillsも自由に使えます

学習アプリの長所は、

  • 問題量が豊富
  • 個々のレベルに合わせた学習が可能 … 自分にちょうど適した内容から勉強を始める/進めることができます
  • 学習の状況を把握しやすい … 勉強した結果としていろいろ記録が残りますので、英語の先生が色々とまた指導するポイントがつかめます。

その上で、オリジナル教材の共有。オリジナル教材を作って、Web上に載せてあります。ですからこれは、生徒がいつでも取りに行くことができます。(中略)生徒は誰でもいつでもどこでも教材にアクセスできます。中学生がシラバスの流れで高校の先取りをすることができますし、高校生は中学の復習をすることができます。(中略)学年すべての教材がここに載っていますから今の自分のレベルに合わせて勉強することができます。こういうものを用意しているので、たとえばZoomと組み合わせてリモートで授業を進めることができます。

もうひとつ――これは非常に重要なことですが――教員の教材作成の負担が減り、生徒に寄り添う時間が増える。教員はものすごく忙しいです。(中略)たとえば、英語で三単現のS。これは何回も先生は教えていますが(中略)、その時々で聞く生徒にとっては初めてのことですから、その初めてのことをいかに生徒が「初めての喜び」を持って聞くことができるか、そのためには枕があって、生徒の興味を惹きつけて、そして最後にこれが重要だと言うことを理解させる。サゲがある。そういった”落語の構想”をすることができる人を「うまい先生」ということができると思います。ですからそのためには、教える内容は同じでも「どうやって伝えていくか」(が重要で)相当の時間、相当の工夫を持ってしゃべらなければいけないのです。

(ですから、キタカマではICTを活用して)教材作成・印刷・製本、小テスト採点の時間を生徒との時間へ(と変えています)。なるべく生徒と色々言葉を交わす。それによって生徒の状況が分かりますし、生徒の理解度も深まる。そういう時間の節約をしているわけです。



第4回学校説明会より

2022年7月9日に開催された「学校説明会④」での柳澤学園長のお話を書き起こしました。第4回のテーマは「読み書き算盤(そろばん)」でした。

大人時代を支える「三本柱」

今日は「読み書き算盤」という副題をつけてお話したいと思います。

前回(3回目)は英語教育の話でした。

これが前回最後のスライドだったのですが、キタカマを卒業した後の「大人時代」を支える三本柱、

①コンピューターを存分に使える技術
②英語を不自由なく使える技術
③自主的に選択した職業分野に参入できる専門知識

この三本柱で生きていくことが非常に重要であると私は考えており、キタカマではこれらの内容に力を入れていれています。

は全員に共通している、コンピューターサイエンスはおそらくお嬢さんが社会人になるときに欠くことのできない技術です。それとともに②の英語。理事長が言っていますように、これから社会で生きていく上では欠くことのできないもの。これらにプラスして、その人にとって望ましい形――自分の「好き」「得意」を専門につないでいく。これら三つの柱を持つことで、豊かに生きていくことができる。

なぜ三本柱が必要なのか。少しご紹介したいと思います。

今、日本の経済状況はあまり良くありません。少し振り返ってみますと、今から30年前、日本は世界第2位の経済大国でした。アメリカに次いで第2位のGDPを誇って、経済成長率もアメリカと同じ。日の出の勢いだったのです。その時は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われていました。

しかしながらこのグラフを見るとわかるように、30年の間に日本はその地位を失います。その間に世界はどんどん成長し、特に際立って成長しているのが赤いマーク――これはいったいどこかと言いますと、すぐわかりますね、お隣の国・中国です。中国はあっという間に日本を抜き去って、今は日本のGDPの3倍ぐらいの大きさになっています。これが今の日本の立ち位置なわけです。

そしてこの30年間(1990年~2020年)、日本人の平均年収は――1990年時点ではアメリカ・ドイツ・日本の順番だったわけですが、その後は他の国が増えているのに日本はずっと横ばいです。むしろ若干減っています。数多くの国に抜かれました。イギリスに抜かれ、フランスに抜かれ、そして韓国にも抜かれました。これが日本の今の経済状態です。OECD 34カ国の中で日本は半分以下の年収、そういう意味では日本は世界の経済先進国ではなく「中進国」と言ってもおかしくないのではないかと思います。

その結果として、円の購買力も低下しています。たとえば今、日本ではマクドナルドに行けばビックマックを390円で買うことができますが、スイスでは390円を払ってもビッグマックの半分しか買えません。そのぐらいしか円の購買力がないのです。円安もまだどんどん進んでいますよね。

そういうふうに、日本の経済力は「たそがれて」います。そういった時に直面するいろいろな困難があり、その中のひとつが「正社員への復職が難しい」というものです。

このグラフでは赤いラインが女性、横軸は年齢を示しています。かつては25歳〜34歳では25%ぐらいの人が非正規労働者でしたが、最近では40%弱の人が非正規労働、つまりアルバイトやパート、あるいは派遣で働いています。さらに言えばこの年齢層以外ではすべての年齢層において50%以上が非正規労働になっているわけです。つまり、半分以上がアルバイトや派遣で働いているということになります。

色々な人生のライフサイクルがありますけれども、育児のためにいったん退職するとその先、なかなか正社員に復職することが難しいとなった場合、正社員とそうではない場合で生涯所得がどのぐらい違うのかを見てみましょう。

ケース1に示されているように正社員として働き続けた場合の生涯年収は2億5000万円ぐらいです。ところがケース5のようにいったん第1子出産後に退職し、第2子小学校入学時にフルタイムの非正規雇用者として再就職した場合生涯年収は9,670万円。つまり働き方によって同じ時間働いていても手に入れることのできる収入は半分以下になってしまう。ということは、いかに正社員として復職できる条件を自分の中につけていくかが非常に大事なわけです。

日本はもはや「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の国ではありません。

経済的に豊かで自分らしい人生を生きるために、経済的に豊かな、働いたらそれに見合う十分な収入が得られる生を送るために、つまり、キタカマの目標である「のびやかな自立した女性」として育てていくためには、資格などで労働市場での競争力をつける。いろいろな人生のステップの中で退職したり、でもこういう資格を持っているから正社員として戻ることができるというような自分の力を表すような資格を取るというということは非常に重要だということになります。

そこでICT、英語、そして自分が一番得意な――嫌いなものではなかなか成果が上がりませんから――得意な分野を伸ばす。それが今日お話する「読み書き算盤」の「算盤」の部分です。つまりどういうことかと言いますと、生きる上で必要な知識は「読み書き算盤」これは教育制度確立以前から言われているわけです。やはり計算ができないと困る、あるいは帳面がつけられないと困る。読めて書けて計算ができることが重要です。

キタカマの数学教育

先ほど数学の主任からも話がありましたが、その話をかいつまんでまとめると、キーワードは「個別最適化」です。

数学は得意な人もいますが、一方では数学と聞いただけで頭が痛くなるという生徒もいます。そのぐらい好き嫌いが非常に分かれる科目ですけれども、あるレベルまではきちんと身に付けておく。たとえば、人からお金を借りた時にこれだけの金利がつく、それは5年間ではどれぐらいの利子を払うことになるのか、そのような計算はできたほうがいいですよね。

そこで数学教育として、先ほどの話をまとめますと

①学び合いができる環境
学び合いができる、つまりよくわかっている人が周りに教えてあげる。そして教室の中の雰囲気として「これがわからない」ということが気楽に言える。そしてそこでわからなければお互いに助け合って学んでいく。

②ICT教材による個別最適化
ICTを使えば自分の進度や理解の進み方に合わせて問題を解いていくことができるのです。なぜならコンピューターの中には問題が全部あるので、解けたら先に進めば良いしよくわからないことがあったら少し戻ればいい。そういった、自分に合わせた/個別に最も適したやり方で学ぶことができる――これがICTを使った教育の最大のメリットです。

③学びの可視化
先生には教室で学んでいる生徒一人ひとりがどこまで理解しているのかがわかるように、そして自分自身にも学んできた道筋が全部見えるようになっています。

④一般入試・総合型選抜への対応
大学入試がありますので、一般入試・総合型選抜入試へのいろいろな対応をしていきます。

学び合いができる環境

学び合いできる環境、お互いに教え合っています。

ICT教材による個別最適化

ICT教材はe-learningではすららやスタディーサプリ、そして広報の川島さんの方からも話がありましたが、学習アプリとしてはGoogle Workplaceやロイロノート、こういったものを用意してあり、充実しています。生徒は自分に合わせたスピードで、自分の理解の程度に合わせて勉強することができます。

学びの可視化

Google Workplaceを使うと、今教室で勉強しているそれぞれがいったいどこまで進んでいるのか、そしてそれぞれが小テストをやったときの結果はどうなっていたのかがわかります。鉛筆で書いた回答をコンピューターに取り込むことができるので、昔ながらの紙と鉛筆で解いたものをコンピューターの中に取り込んで、勉強がどれだけ進んでいるのかを確認することができる。そういう仕掛けを作っています。

それとともに、一人ひとりの学習状況を細かく把握しています。Google Workplaceだけではなく、全体の学習状況も全部把握できる。学習アプリの長所として、問題量がものすごく豊富です。豊富ですからやりたい子・得意な子はどんどん進める。そういう生徒にとっては良いわけです。つまずいた子も、個々のレベルに合わせた学習が可能です。先生も学習状況を把握しやすいというメリットがあります。集団教育でありながら一人ひとりの個別最適化をしていく教育体制が可能になります。

得意な人と不得意な人へのフォロー。得意な人はどんどん進んでいきます。習っていないところでつまづいたらそこを教えてあげればいい。つまずいてしまっている生徒はそこからまたリスタートをかけるような教え方をしていく。

このように生徒一人ひとりの状況を的確につかむことができる、これがICTを活用した教育です。そしてその中で得意な子は伸ばし、不得意な子でも「読み書き算盤」に関してはあるレベルまではちゃんと身に付ける。それが生きる上で非常に大事です。

一般入試・総合型選抜への対応

これは選択科目の授業風景です。選択科目で、たとえば一般入試あるいは総合型選抜に数学がありますという生徒のためには、たとえ少人数であってもちゃんと授業を開講します。ですからそこで一般入試あるいは総合選抜への対応が可能となります。そういう形を作っています。

以上、数学に関しての全体像をお話しました。

まとめ

まとめますと、「読み書き算盤」が必要です。そのために学び合いができる環境、ICT教材による個別最適化、学びを可視化して先生も自分もお互いに進捗状況を確認できる(環境を整えています)。それとともに、自分の選択肢の幅が広がるような色々な入試に対応できる選択授業を行っています。

三本柱があって、それプラス「読み書き算盤」(ができるようにしている)、これがお伝えしたいことです。ご清聴ありがとうございました。

第7回学校説明会より

2022年12月10日に開催された学校説明会での柳澤学園長のお話の要点を書き起こして文章にしました。今回のテーマは「個別最適化」でした。

個別最適化が求められるようになった背景

本日は「個別最適化」のお話をします。
なぜ個別最適化が必要か、そこから考えていきたいと思います。

「個別最適な学び」や「協働的な学び」という言葉は今、ある意味非常にはやり言葉・トレンドになっています。

文部科学省も「学習指導要領の趣旨の実現に向けた個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に関する参考資料」という資料を出し、また、これに関してずっと審議会がありまして、今回変わった学習指導要領の中でそれらを実現していこうとしています。ではなぜこういうことを今、考えるのでしょうか。

どうも日本の経済の調子が悪い。失われた30年、最近は給与は上がらないけれども物価は上がっているという状況の中で、これから日本は豊かになっていくのか、あるいは、日本はどんどん衰退していってしまうのかという懸念が非常にあるわけです。

そして、今までの教育のやり方では日本の衰退を防ぐことができないんじゃないか、という思いが非常に強くなっております。私は開成の校長をしておりましたが、開成というのは東京大学の合格者数が41年間トップの学校です。東京大学の入試科目は5教科7科目――英・数・国・社・理、全ての科目でペーパーテストをやっている。

ところが、今後はそういうジェネラリスト、つまり「平均的にできる」若者たちよりは、個性豊かで自分の得意を自分の人生の糧(かて)にしていくような生き方が必要になってくる。そのためにも、一人ひとりに適した学びを作り上げていくことが必要になると考えられています。このため、入学試験も色々な形で変わってきています。

大学入試では学校推薦型・総合型選抜が増加

我々が考える大学入試は、1月に共通一次があり、二次試験は大学でペーパーテストを解く…といったものですが、今、入学試験は非常に変わってきています。

ひとつの大きな流れとして、9月~11月に大学の合格が決まる、そういった試験があります。それは、先ほどお話にも出ました学校推薦型選抜(旧推薦入試)、そして総合型選抜(旧AO入試)です。

自分の今までの活動などを文書できちんと表現して――中には共通テストを求められるような大学もありますけれども――論文や面接や面接で合格を決める。そういった大学が今、非常に増えています。

ちなみにアメリカの大学はほとんどすべてが総合型選抜です。アメリカの大学で、一斉実施のペーパーテストで合否を決めるものは、私は知りません。なぜなら、一斉入試はそもそもできないのです。アメリカは国内に3時間の時差がありますから。(時差があるので)たとえば東部のニューヨークでやった試験をすぐに西部に送れば簡単にカンニングができてしまいますよね。ですから、もともと一斉テストはできず、総合型選抜という制度が非常に発達しています。それがアメリカの大学では非常にうまく機能していて、それをひとつの例として日本が採り入れています。

個別最適な学びと協働的な学びを両立する鍵は

個別最適化の学びの話に戻ります。

「子ども一人ひとりの特性や学習進度、学習到達速度等に応じ、指導方法・教材や学習時間等の柔軟な提供・設定を行うことなどの「指導の個別化」が必要」――資料にはこのようにあります。

「一人ひとりにあわせて教育する」 これは理想なのですが、しかし、実際の教室には30人、多いところでは1クラスに50人がいますよね。そこで先生が一人ひとりを見ていられるかといえば、これはなかなかできません。

では教室を増やしていけばいいじゃないか、ということで少人数教室が広がってきたわけですが、少人数教室のように1クラス20人であっても、やはり先生が一人ひとりを見ることはなかなかできない。経済的にもなかなか難しいです。

また、文部科学省の資料には「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」とありましたが、協働し合う経験をさせるためには、集団でなければいけません。しかしながら、集団で教えると一人ひとりに合わせた教育はできない。この矛盾、二律背反問題は、ICTを使うことでようやく解けるようになってきました。

Google Classroomを活用した個別最適化の実現

キタカマでは、二律背反問題を解くカギとしてICTを活用しています。

自分の中で得意なものであれば「学校の進度はちょっと遅いな、もっと先に行きたいな」と思う。反対に、自分の中で苦手な科目は「ちょっと待って!ここがまだわからないから先に行かないで!」と思う。このような生徒の希望に合わせた授業の形態や教材の提供をすることで、「自分の得意度、苦手度に合った進度で知識を学べる環境で、自主性を育む」を実現しつつあります。

個別最適化をする上で非常に重要な役割を果たしているのが、Google Classroomです。

生徒に対し、授業や単元の終わりに送られるこうしたフォームには「自ら積極的に授業に参加できましたか」などの質問が書かれています。生徒がクリックして回答を送ると、先生は生徒一人ひとりの授業の理解度を知ることができます。

Google Classroomを活用したことで、今までのように一斉にテストをし、答案を回収して採点する必要もなくなりました。生徒は、クリックして答案を送信すればすぐに回答を見ることができます。このようにICTを活用することで、先生が一人ひとりの面倒をみるための時間をうまく捻出できるようになりました。

キタカマラーニングサイトでできることは

本校には「Kitakama Learning Site(キタカマラーニングサイト)」があります。ここには、たとえば高校2年生の「日本史B」であればこのように色々な問題が予め用意されています。

歴史が好きならこれらの問題をどんどん解き、どんどん先取りをすることができます。そして、それに関する講義を、あるいは採点を先生に依頼することができます。この「Kitakama Learning Site(キタカマラーニングサイト)」は生徒一人ひとりにとって非常にとっつきやすいものとなっています。

つまり、自分が働きかけさえすれば、いわば1対1の関係で授業を受けることができる構造が、社会科に限らず色々な科目でできあがっているんです。

「自分が働きかけさえすれば」――これこそが自主性ですよね。自主性をもって自分の将来の道に向かう人を伸ばす。キタカマはICTを使ってその受け皿を構築しています。

個別最適化はICT活用の「第3段階」

個別最適化というのは、いわばICTの「第3段階」です。

第1段階は、リモート教育。コロナで学校が休みになった時、Zoomなどを使って自宅で授業を受ける。これはもう今、どこでもできますよね。私はこれを「第1段階」だと思っています。

第2段階は、アクティブラーニング。文科省資料にもありました「協働的な学び」。友人と一緒になって学ぶ。生徒が積極的に参加するアクティブラーニング、これもICTを使えば非常に効率よく進めることができます。

そして、第3段階が個別最適化だと私は思っています。先に行きたい時に、どんどん自主的に行くことができる。ちょっとつっかえて、前に戻りたい時にそこへ戻ることもできる。そういう自由度をもった教育が個別最適化です。

そして私は、キタカマの教育は、ICT技術を使いこなす「脳動」――アクティブラーニングはよく能動学習だと言われますが、私は、キタカマの教育は「脳動」学習だと思っています。

教室で勉強しているときに自分の脳がどんどん動く、色々なことを考える、そういう「脳動」学習で、自分に合った生きる力をぜひとも育ててください。


ご参考となりましたら幸いです。

キタカマさんの考え方や取り組みについて関心を持たれた方は、是非一度、説明会に足を運んでみてはいかがでしょうか。2023年度入試前のイベントとしては、1月14日(土)に学校説明会が開催されます。