検索力が伸びただけの探究では意味がない。「なんでちゃん」を育てる学校~ 探究型入試紹介⑥ 神田女学園中学校 ~

インタビュー③ 学びと探究

教員が総出で探究を担当する体制

――先ほど、探究のテーマは自分の好きなものを選べるというお話がありました。この点についてもう少しお聞かせいただけますか?

神田女学園:
本校では探究の学びを「ニコルプロジェクト」と呼んでいます。

――かわいい名前ですね。

神田女学園:
「N=Nature(自然科学)」「C=Culture(社会科学)」「L=Life(人文科学)」の頭文字をとってつけた名前です。

生徒たちがどんなテーマを選んだとしても、自然にかかわることか、文化に関わることか、それとも人間や生命にかかわるものか…そのどれかには当てはまります。NCLというフレームを使うことで生徒たちは、自分が今考えていること・関心を持っていることが世の中のどこに影響しているかがわかり、世の中とのつながりを感じることができます。

――NCLの3つに大きく分類されるとはいえ、生徒さんが一人ひとり別のテーマを探究するとなるとそれをサポートする先生方も大変では…と思うのですが、探究に携わっておられる先生方は何人ぐらいいらっしゃるのですか?

神田女学園:
全員です。

――全員!

神田女学園:
ロングホームルームと同じ扱いで探究の時間がありますので、担任が自分の担当するクラスの問いはすべて見ています。また、全校生徒のテーマをすべて集め、NCLで分けたあとに、全教員、それぞれが得意とするテーマの探究サポートを担当します。教員向けの研修も頻繁にあり、私たちも学び続けています。

――探究の指導をするのは当たり前、という体制になっているのですね。

神田女学園:
はい。先ほどお話ししましたように教科学習と探究の距離も近いですので、すべてが生徒の学びであり我々教員は皆、そのサポートをするという理解でいますし、実際そのように動いています。

「?」を止めないための広域高大連携

神田女学園:
ただ、教員が全員で見るとはいっても何しろ生徒たちはそれぞれ好きなテーマを追求していきますので、どうしても我々では対応しきれないところがあるんですよね。そうなったときに生徒たちをどうサポートしてあげられるのかを検討した結果、本校では広域高大連携に力を入れています。

――「広域」高大連携は、普通の高大連携とどう違うのでしょう?

神田女学園:
高大連携というと「生徒と大学のミスマッチをなくすため」に行われることが多いと思いますが、本校の高大連携は、生徒の探究的な学びを伸ばし、広げることを主目的としています。

生徒が好奇心を持って探究を進めるのなら、最先端の教育に触れさせてあげたいというのが私たちの願いです。高大連携の対象は(生徒が通いやすい)近場の大学に…といった考え方ではなく、その分野で最先端の研究をしておられる大学であることを優先して連携をさせていただくようにしています。

(画像クリックで最新の高大教育連携協定締結校一覧を見ることができます)

その結果、協定締結校は首都圏に限らず全国にあるのですが、幸い、今はZoomでつないで大学の先生方とお話することができますので距離は問題になりません。

――連携の範囲は今後も、生徒さんの関心の広がりとともにさらに増えて行くのでしょうか。

神田女学園:
すべては生徒の「?」が止まらないようにするために考えていきますので、協定締結校は今後も増えると思います。今年度(2022年度)中に50校に到達する見込みで、その先についても前向きに考えています。

探究に没頭できる全校フィールドワーク日

――協定締結校には首都圏の大学も多くあります。Zoomだけでなく実際に訪問する機会もありますか?

神田女学園:
もちろんです!

本校には中1から高2までの全生徒が参加する「全校フィールドワーク日」があり、この日は積極的に大学や企業への訪問をしています。

(クリックで拡大します)

探究を進めるにあたっては、外の方々と会って話をするフィールドワークがとても重要です。でも中高生は普段、勉強や部活で忙しく、なかなか取材の時間をとることができません。そこで、全校一斉に外出する日を設けることにしたのです。

午前中は通常授業で午後からはフィールドワークの日になっていたり、時には1日中フィールドワークの日があったり。1学期に1度ほどではありますが、「今日は1日、色々な大学や企業に行って話を聞いておいで」と言われるこの日は生徒たちにとって、自分の探究に没頭できる大切な機会となっています。

全校フィールドワークについては、学校ホームページもご覧ください。

インタビュー④ 入試出願を迷われている方へ

「だめなら帰っておいで」ができる45分の貴重な機会

――新思考力型入試への出願を迷っていらっしゃる方に一言、お願いします。

神田女学園:
まず、本校に出願することをすでに決めたうえで、「新思考力型入試」を受けるかどうか迷っておられる方――特に、今まで自分を表現するのがあまり得意ではなかったお子様には「ぜひ受けてください」と申し上げたいです。

と申しますのも、お子様は今まで、自分の意思で”自分で表現する”ことをしないという選択をして来られたと思いますが、入試という「やらざるを得ない」空間に行ってそれを経験することはすごく大事なきっかけだと思うんです。

――なるほど。入試そのものが表現の機会だと。

神田女学園:
はい。そして、経験してみたらもしかすると楽しいかもしれない。自分はこういうことが実は好きだったと気づけるかもしれない。そこに希望を持って受けていただいても良いのではないかなと。

経験してみて、やっぱり向いていないとかあまり好きになれないということであったとしても、それはそれで良いのです。たった45分間のことですから、保護者様は「だめなら帰っておいで」と言って送り出していただいても良いのかなと思います。

私たちが6年間を通じて保証できることは

神田女学園:
そして、もうひとつ。本校に出願すること自体を迷っておられる場合ですが――これは、私たちが保護者様の「6年間で何をしてくれるの?」という問いにお答えしなければならない部分かと思います。本日は主に探究の話をしてきましたので、ここでは他に2点、お伝えさせてください。

まず申し上げたいのは、本校の教員は本当に手厚いということです。生徒達に対してまるで自分自身の子どもであるかのように親身になって接していますし、それは生徒たちが心を許してくれていればこそ実現できることと理解もしています。大事なお子様を預けていただく場所として、まずは生活面やメンタルを含めたサポートの面でご安心いただければと思います。

もうひとつお伝えしておきたいのは、語学教育です。

今の小学生が大人になる頃には、英語を使えることはすでに当たり前になっていることでしょう。ですから本校では英語を高いレベルまでもっていくことは当然として、それ以外に中国語・韓国語・フランス語の中からひとつ選択した第2外国語を中学3年生から4年間学んでいきます。

以上をまとめますと、お子様が本校で過ごす6年間を通じて私たちが保証できるのは、

①探究的な学びを通じて培った考える力や調べる力
②語学力(英語+第2外国語)
③一人ひとりをきめ細かく見て行く手厚さ


の3点です。

――そして、神田女学園さんの探究的な学びがどのようなものであるかは「新思考力型入試を体験することで感じとれるということですね。わかりました。本日はありがとうございました!

参考:新思考力型入試の概要

※下記情報の活用にあたりましては、念のためご自身でも「募集要項」の記載をご確認いただけますようお願いいたします。

入試概要

  • 試験日: 2023年2月4日(土) 午後(集合 15:00)
  • 試験科目:資料をもとに、自分の考えなどを文章化する問題(45分/100点)

出願とスケジュール

  • 出願開始日時:2023年1月10日(火)
  • 出願締切:  2023年2月4日(土) 13:00
  • 合格発表(WEB): 2023年2月4日(土) 19:00~
  • 合格発表(掲示): 2023年2月4日(土) 19:00 ~20:00
  • 入学金納入締切 : 2023年2月10日(金) 12:00
    • 入学手続納入金 300,000円 (入学金 250,000円 施設拡充費 50,000円)
    • 手続き後に入学を辞退された場合、入学手続納入金は返金できかねます。