国本女子中学校・高等学校 豊田ひろ子校長先生のお話・穴埋め式まとめノート

この記事は、文化放送PodcastQRで毎週月曜日に配信されている「【中学受験】おおたとしまさの『校長室訪問』」の内容を、確認クイズ付きでWeb再録したものです。

配信内容を書き起こすとともに、その一部を「穴埋め(ブルダウン式の三択)」クイズにしております。

番組を聴きながら穴埋めを完成させて、楽しみながら学校への理解を深めていただければ幸いです。

今回お届けするのは、
国本女子中学校・高等学校 (東京都 世田谷区)の校長、豊田 ひろ子先生のお話です。

番組の聴取は下記より↓↓

【大切なお願い】

※このWeb再録は、「【中学受験】おおたとしまさの『校長室訪問』」をより楽しんでいただくための取り組みとして、文化放送様の許諾をいただいて実施している特別企画です。

クイズを楽しんでいただいたあとは、ぜひページ末尾のアンケートフォームから、番組のご感想やリクエストなどをお送りください。

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Topics1:学校の概要

「三大部活」がある居心地よい学校

おおたとしまさ氏(以下、おおた):
それでは国本女子中学校・高等学校の校長、豊田 ひろ子先生にお話をうかがっていきましょう。豊田先生、よろしくお願いします


国本女子中学校・高等学校
豊田 ひろ子校長先生(以下、豊田):

よろしくお願いいたします。

おおた:
(中略)まずは学校がどんなところにあるのか、最寄りの駅や周辺の環境について教えていただけますでしょうか。

豊田:
私ども国本女子は、東京都世田谷区の閑静な住宅地の中にございます。小田急線喜多見駅から歩いて2~3分の抜群の立地にございます。喜多見商店街やきたみふれあい広場(公園)、それから、野川がございます。豊かな自然があって穏やかな暮らしがあるところです。

おおた:
喜多見は小田急線ですよね。

豊田:
はい。

おおた:
新宿からどれぐらいなのでしたっけ。

豊田:
新宿からは、急行を使っていただけますと、だいたい18~19分ぐらいです。

おおた:
それだけ都心にも近いところにありながら、緑が豊かでしかも閑静な住宅街にあって。そして駅からも徒歩2~3分という大変便利なところにある学校ということですよね。では、学校の中のご様子、最近の学校の様子を教えていただければと思うのですがいかがでしょうか。

豊田:
コロナ禍が終息してまいりましたので、国本女子の生徒たちに笑顔が戻ってきておりまして。学校はとても明るい雰囲気に包まれております。入学式では久しぶりに全校生徒が校歌を合唱いたしました。それから、行動制限がかかっておりましたけれども、校外学習にも元気に出かけております。日常的に、お昼ごはんも「黙食」がなくなりまして、会話をしながら楽しく食べております。

おおた:
黙食でなくなるだけでだいぶ雰囲気が違うというか、それが学校の日常だったわけですけれども、その日常がようやく戻ってきたということかと思います。コロナ禍が少し落ち着いて、学校の雰囲気が変わってきた、どこの学校もそうかなと思うのですが、国本女子さんの最近の生徒さんたちのご様子とか、学校の中のイベントですとかそういったことをうかがえればと思うのですが。

豊田:
校外学習のことを先ほど少しお伝えしたのですが、中学校はSDGsの学習ということで、循環型の農業の体験ができる千葉県にございます「クルックフィールズ(KURKKU FIELDS)」というところに出かけました。高校生は歴史めぐりということで、川越ですとか、東京ディズニーランドですね。今回は高校3年生が東京ディズニーシーのほうに行きまして、リーダーシッププログラムに参加してまいりました。

部活動は、コロナ禍のなかではクラスターも実は発生していたりしたのですが、(今では)だいぶ自由にと言いますか、制限なく練習できるようになりました。おかげさまでソフトテニス部は関東大会に進むことになりました。

おおた:
おめでとうございます。

豊田:
カナダのアルバート州教育省と連携して行っておりますバイリンガルプログラムが4年目を迎えまして、JETROの途上国支援プロジェクトの参加校として、全校6校のうちのひとつに選んでいただいて。生徒たちはとても喜んでおります。

おおた:
国本女子というのは先生からご覧になってどんな学校なのですか?あるいは、生徒さんたちは、どんな生徒さんたちなのですか?

豊田:
そうですね、たとえば、まず「居心地のいい学校」だと思います。それぞれ、関心とか得意・不得意はあると思うのですが、たとえば、私どもは部活動も「三大部活」でバスケットボールクラブ、ソフトテニスクラブ、そして吹奏楽クラブとありますが、本当に一生懸命練習をして大会を目指して頑張っています。

部活動と勉強を両立させる工夫もしていますし、カナダと日本のバイリンガル教育では英語を使っていろいろな教科を勉強しているのですが、生徒たちは英語が得意で自信をもって英語を使って毎日コミュニケーションをしながら過ごしています。

自分たちが個性として持っているものを自信をもって各自伸ばしながらというのでしょうか、居心地よく学校生活を送っている、そういう学校じゃないかなと思っています。

おおた:
生徒さんたちはどんな生徒さんたちですか?

豊田:
とても素直で好奇心が旺盛で、元気いっぱいです。校内で私どもが歩いていますと、もう笑い声があふれて、すれ違いますと必ずご挨拶がある。小ぶりな学校なものですから、私ども教員のほうでも、学年を越えて生徒の顔と名前が一致しております。ああ、今日も元気だなとか、ちょっと試合に負けたりしてがっかりしているということを聞いても、ああ、なんかちょっと回復したかしらとか、そんなふうに一人ひとりを見ていて、できるだけ寄り添えるようにしています。

Topics2:沿革

子どもの才能を最大限に伸ばすことが学校の生きがい

おおた:
そういった国本女子さんですが、学校の歴史、あるいは創立者の人となりについて教えていただけますでしょうか。

豊田:
国本女子は、第二次世界大戦中につくられた学校なのです。創設者の有木春来先生が国のために役立てる、つまり「国」の「本(もと)」になるための女性を育てる学校、ということで学校を「国本」と名付けられた(そうです)。

おおた:
ああ、そういうことですか。なるほど。
有木先生はどういったかただったのですか?

豊田:
もともとは北海道のご出身なのですが、東京で教育を受けられて、とても文才のある教養のある方だったというふうに聞いております。有木先生がこの学校を作られたのは、残念ながら病で亡くなられてしまったご主人様との夢だったと。有木先生がおっしゃられた言葉、のこされた言葉はたくさんあるのですが、そのなかでも「子どもの才能を最大限に伸ばそうと努めることが学校の生きがいである」ということをおっしゃられまして、それが今でも、私ども国本女子の教育の中核にある精神といえると思います。

Topics3:保護者様へのアドバイス

All work and no play makes Jack a dull boy.

おおた:
そういった国本女子さんの教育のエッセンスを、なにか一般のご家庭でも取り入れるヒント、あるいは子育てのアドバイスのようなものをいただければと思うのですがいかがでしょうか。

豊田:
誠に畏れ多いのですけれども、子育てアドバイスといたしましては、(1)のある学びをさせるということが一番大事だと思っております。

<確認クイズ>
(1)に当てはまる言葉の組み合わせは何でしょう?

テスト

豊田:
脳科学からも言えていることだと思うのですが、勉強・勉強・勉強!というふうに追い込んでしまいますと、脳が休めません。自由時間を与えるというのでしょうか、自分が好きなことをさせる、そして、リラックスできると勉強に戻ってきたときに、ちゃんと集中力をかせることができる。

私どもの、たとえばカナダと日本のバイリンガル教育を行っているダブルディプロマコースでは、英語と日本語と、かなり脳を使うのですけれども、実際に授業の現場では、しゃかりきになって本を読み続けるとか、テストを受け続けるとかそういうことはやっておりません。たとえば語彙学習をさせるのでも、デジタル的に、今、ICT機器を活用してプロジェクターですごろくをスクリーンに映し出しまして、ゲーム感覚で生徒たちに語彙のコンペティションというのでしょうか、コンテストをさせる。そうすると楽しみながら学べるわけですよね。

ほめて育てるといいますか、それも私たちがやっていることかなと思います。子ども一人ひとり、生徒一人ひとり個性がございまして、すべて得意だということはなかなか難しいといいますか。むしろその、得意だ、好きだなと思えるようなことを伸ばす、それが呼び水になって苦手なことが少しずつできるようになると。ほめて育てるという接し方ですね、それを私どもは大事にしております。

英語でも「All work and no play makes Jack a dull boy.」ということわざがあります。よく学びよく遊べという日本のことわざにあたると思うのですが、(1)のある学びが私どもの教育のエッセンスですので、ご家庭でもお子さまの良いところをぜひほめて、どんどん伸ばしていただければと思います。

おおた:
校長室訪問、今回は国本女子中学校・高等学校の校長、豊田ひろ子先生にお話をうかがいました。豊田先生、ありがとうございました。

今回の内容のご感想やコメントなど、ぜひお送りください。
(私たちが責任をもって文化放送さんにお届けします)

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