桐朋中学校 原口校長先生のお話・穴埋め式まとめノート①

この記事は、文化放送PodcastQRで毎週月曜日に配信されている「【中学受験】おおたとしまさの『校長室訪問』」の内容を、確認クイズ付きでWeb再録したものです。

配信内容の主要部分を書き起こすとともに、その一部を「穴埋め(ブルダウン式の三択)」クイズにしております。

番組を聴きながら穴埋めを完成させて、楽しみながら学校への理解を深めていただければ幸いです。

今回お届けするのは、
桐朋中学校(東京都国立市)の校長である原口大助先生のお話(全4回)の第1回です。

※その他の回をお読みになる場合は、下記リンクをご利用ください。(配信後、順次追加していきます)
第2回  第3回  第4回


番組の聴取は下記より↓↓

【大切なお願い】

※このWeb再録は、「【中学受験】おおたとしまさの『校長室訪問』」をより楽しんでいただくための取り組みとして、文化放送様の許諾をいただいて実施している特別企画です。

クイズを楽しんでいただいたあとは、ぜひページ末尾のアンケートフォームから、番組のご感想やリクエストなどをお送りください。

この企画を続けていくことができるかは皆さまのお力にかかっております。ご協力、どうぞお願いいたします!

※本テキストの著作権は、株式会社文化放送に帰属します。本テキストの一部または全部を無断で複写・複製することは法律で禁じられております。

Topics1:自然環境

敷地内に「みや林」。その中には…

おおたとしまさ氏(以下、おおた):
桐朋中学校・高等学校といえば、
国立駅からまっすぐにのびる…

桐朋中学校
原口大助
校長(以下、原口):
大学通りと言います。一橋大学の…

おおた:
一橋大学の前を通過していきますと右手に見えてくる学校ですが、小学校も一緒ですよね?

原口:
はい。敷地内に併設している小学校もございます。

おおた:
その小学校と今、中学校・高校の校舎の間に「みや林」という雑木林があって。

原口:
そうなんです。開校以来、大事に守り育てている武蔵野の雑木林です。

おおた:
そこに「(1)」という珍しい、小型の猛禽類が…今でも巣を作っていますか?

原口:
そうですね。(1)を発見したのも本校の生物部部員でしたので、その後も観察を続けてくれておりまして。つがいになった時期とか、色々と写真を私も見せてもらいました・

おおた:
校舎を改築されたじゃないですか。今までは表から見えなかったみや林が表から見えるようになって…それで環境が変わってどうなるのだろうと心配したのですが、大丈夫そうですか?

原口:
そうですね。幸いにして自然環境にあたる部分はまったく変わらずでしたので。

おおた:
あれは財産ですよね。

原口:
ありがとうございます。

おおた:
そして、小学校では山羊を飼い始めたとか?

原口:
そうですね。(飼い始めたのは)4~5年前になろうかと思いますが、ずいぶん大きく育ちまして。

おおた:
そうですか。

<確認クイズ>
(1)に当てはまる言葉は何でしょう?

テスト

Topics2:模擬国連での受賞

緑豊かな環境の中で生徒がのびのびと過ごす

おおた:
桐朋といえば私も大好きな男子校なのですが、最近の学校の様子はいかがですか?

原口:
本校はご指摘いただきましたように、緑豊かな環境の中で生徒がのびのびとおおらかに過ごしているのが一番の特徴かなと思います。
そういった中で我々としては、生徒諸君に自主・自律の精神を身に付けてほしい。さらにはお互いの個性を(2)する、そうした姿勢を大切にしてほしいと願って指導にあたっております。

最近の活躍をひとつご紹介させていただきます。昨年(2021年)11月に行われました「全日本高校生模擬国連大会」で、本校の高校1年生が最優秀大使賞を受賞しました。

模擬国連ではそれぞれが各国の大使になって、実際の国際会議のようにそれぞれの国の国益のために、ほかの国の大使と交渉を重ねながら、国際協調につながる合意を目指す。それが模擬国連というものになるようでして、(今回受賞した)彼らはフランスの大使の役割で模擬国連に参加して、その中で最優秀大使賞を受賞したという流れになります。

おおた:
おめでとうございます。

原口:
ありがとうございます。今年の全日本大会は、彼らによれば、書類による一次選考を勝ち抜いた60組・120名が参加をして、3つのグループにわかれて模擬国連を行い、それぞれのグループの中で「最優秀大使賞」が決まったらしいのですね。

<確認クイズ>
(2)に当てはまる言葉は何でしょう?

テスト

「先生もクラスメイト達もしっかり支えてくれた

原口:
本校は正直なところ、模擬国連を目指すような部活動はなく、時々、(模擬国連の)存在を知った諸君が「参加してみたい」という形で参加してきました。

おおた:
「模擬国連サークル」のようなものがあるわけではなく、自発的な有志のグループが参加しているということなのですね?

原口:
はい、そうです。その後、彼らが学年の生徒に今回の活躍について報告をする場面がありまして、私も見学していたのですが、その中で彼らがこんな話をしていました。

「自分達がやりたいと言うと、先生もクラスメイト達もしっかりと支えてくれる。そうした(3)が桐朋にあるんだということを改めて実感した」という話で、私達にとっても大変ありがたい感想だったなと思っております。

おおた:
よくわかります。そういう雰囲気の学校ですよね。

原口:
ありがとうございます。

<確認クイズ>
(3)に当てはまる言葉は何でしょう?

テスト

Topics3:桐朋電子研

模擬国連で受賞した生徒さん、その原点は電子工作?!

原口:
彼らのこうした活躍、積極的な取り組みにはその土台となるような体験があるのではと私は思っていまして。(実は)彼らは、中学1年生の時に電子工作に興味・関心を持っていた3名が同好会のようなものを作って、学校で電子工作に取り組みたいと思い立ったのだそうなんです。

おおた:
模擬国連に出た子たちが、その手前で、電子工作で同じグループを作っていたということなんですね?

原口:
はい。そう思い立った彼らは、担任をしていた数学の教員に相談をして、早速昼休みに活動を始めるんですね。それを聞きつけて徐々に仲間が増えまして、現在は「桐朋電子研」という名称もつけ、現在4年目、活動しているのは20名ほどにふくらんできました。

具体的な活動は、こわれた電子製品を解体して、その中から部品などを取り出して、(4)あふれた作品に作り替えるということを今、やっているんですね。

おおた:
あ、面白い!たぶんそこに、ちょっと見る人を笑わせてやろうというような遊び心がきっと、桐朋生だからあるんでしょうね。

原口:
彼らが作品として作りあげたものとしては、ラジカセの廃品を解体して、さらにウォームギア――ねじのような形をしたらせん状の部分と歯車を組み合わせたパーツのようなものが中に入っているのでそれを取り出して、高さを上下に変えながら輪ゴムで紙飛行機を飛ばす「紙飛行機空港」と名付けた装置をつくってみたり。

あるいは、インクジェットのプリンターのスキャナー機能や操作パネルを改良して、さらにラジカセやドライヤーの廃品を組み合わせて、発射装置が右・左と移動して輪ゴムを発射する「射的マシーン」に改造したりと、色々なことをやっていて。文化祭でみんなにいじってもらう、楽しんでもらえるようなことをやっています。

おおた:
なるほど、何の役にも立たなくても(中略)「やってみたい」と(その一心で)色々試行錯誤をして。だってどこにも組み立ての説明書なんてないですものね。それをただ、自分たちの好奇心で人を笑わせたいという気持ちで作っていく、これは尊いことですよ…!

<確認クイズ>
(4)に当てはまる言葉は何でしょう?

テスト

想像力と創造力を磨き合いながら自主的に活動

原口:
そうした制作にあたって、メンバーでは定期的に「アイディア賞」という機会を設けまして、二つの「そうぞうりょく」――ひとつはImmagination(想像力)、もうひとつはCreativitiy(創造力)――に切磋琢磨しながら磨きをかけるような、アイディアを出し合う機会をもちながら、その中で、作成しようと決まったものが、先ほどご紹介したものたちのような(ものです)。

彼らは自分たちの活動の意義について、電子研のPRを兼ねて、こんなふうに語ってくれました。

「誰もまだ見たことのないもの。改造する前とは似ても似つかないものをつくることが、僕たちのモットーです。最も大切になるのは、アイディア。桐朋電子研は、頭のやわらかい生徒たちの集まりで、独創的な作品を生み出せていますし、運営もすべて生徒が行っています。そうした自主性が、自分達で企業にも連絡をとって、ものづくりの現場にお邪魔して、高額な機器類を見学しお話を聞く、そうした機会をいただいたりといったアクティブな活動につながっています」

おおた:
すごいですね。彼らはユニットとして、そのまま、アートやものづくりのユニットとしてデビューとかしちゃいそうですね。


Topics4:校風

志を持つ人を同級生も卒業生も支え、輪が広がる

原口:
彼らが今、新たに取り掛かっているのが「二足歩行ロボットの作成」なんです。こちらはさすがにちょっとした改造では活動できないので、本校の同窓会が行っているプロジェクトを活用しました。

これは「夢チャレンジプロジェクト」というもので、同窓会の方々が在校生に向けた支援として、学問や文化的な活動などで、自分の力で夢を実現したい、そうした志を持った在校生を支援したいといった発想から、審査を通った諸君に対しては資金を給付しています。その金額は最大30万円になっております。

このプロジェクトに彼らが申請し、結果、二足歩行ロボットの製作のための機材購入として、同窓会の方から資金を頂戴し、3Dプリンターを購入して、それをもとに自分たちのアイディアを磨きながら、二足歩行ロボットの作成に向けて精力的に取り組んでいると聞いています。

おおた:
いやぁ、楽しみですね。
私のほうからちょっと(勝手な)フォローをさせてください。
模擬国連に出ちゃうし、二足歩行ロボットを作っちゃいそうだし…という今のお話だけを聞いていると、すごく意識が高い…「これからのグローバル社会で大活躍しちゃうぞ!」という感じに思えるのですが、決してそういう志向の学校というわけではなく、すごく(5)した学校で。その中から彼らが出てきている。

学校の名誉とかそういうことではなく、先ほど(模擬国連で)大使になりきったように、純粋な好奇心からそういうことをする生徒たちが現れて、クラスメートたちも「お!面白そう!」とみんなで盛り上げるし、卒業生までもが「おお、いいじゃん」とお金を出してくれているという、そういう学校ですよね。

原口:
やりたいことがあると、仲間が見つかったり、支えてくれたり、さらに輪が広がったりというのは、大変ありがたい本校の(3)なのかなと思っています。

<確認クイズ>
(5)に当てはまる言葉は何でしょう?

テスト

いかがでしたか?
桐朋中学校の原口大助校長先生のお話・次回(第2回)配信分のテキストは こちら からご覧いただけます。


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